講演Ⅰ
講演テーマ 「楽しいからがんばれる、おもしろいから働ける」
~しょうがいのあるひとないひと、ともに暖かい職場を作るために~
講 師 落語家 桂 福点さん
【講座概要】
桂福点さんは、日本音楽療法学会認定音楽療法士・岐阜県音楽療法士として診療所、作業所等でユニークな音楽療法をおこないながら、障がいのある人などの支援活動の一環として、大阪市東淀川区淡路に「アートサロン お気楽島」を開設、さまざまな理由で社会に出て行きづらい方々の集いの場・創作の場としてご利用いただいております。この様な活動の中からみちびきだされた講演内容は、受け入れ側の社会に対して、形だけではない受け入れ方のヒントが得られるのではないかと考えられます。
【講座要旨】
・しょうがいをもつとはどんなことなのか
桂 福点さんの実体験された視覚障害を会場の参加者もビニール袋を使って体感。
法律が整備されてきても、差別は残っており、しょうがいしゃが活躍できる場面は少ない。
・しょうがいのある人、ない人が同じ職場で活躍できるのか
入門当時はしょうがいしゃへの差別があり、落語を披露する場所もなく、名前をもらうまで10年かかった。ある先輩から「おもしろいやつや、わしのとここいや」と声をかけられ、落語を披露する機会を得ることになった。しょうがいとか関係なく、自分の個性に接してくれた先輩がいたことで、今の自分がある。
さまざまなしょうがいがあり、同じしょうがいであっても個人個人の個性で仕事に向かう姿勢や適正は変わる。また、しょうがいしゃが経験した気持ちを理解するのは難しいことである、個性を理解し、適性を見つけていくことが、しょうがいしゃと接していくことで大切なことではないでしょうか。
講演Ⅱ
講演テーマ “ついうっかり”では許されない「職場のハラスメント」
~良好な人間関係をを築くためのコミュニケーションとは~
講 師 (一社)日本産業カウンセラー協会 カウンセラー
ビジネスアドバイザー 羽川 由美子さん
【講座概要】
講師は、読売テレビ出向アナウンサーや朝日放送ラジオ「ABCヤングリクエスト」など放送タレントとして活躍しました。NTT電話対応コンクール及びコンテスト審査員の後、2003年からは自治体職員正規採用面接官を務め、対人理解研修、苦情処理対応向上研修、応対セミナーなどコミュニケーション能力向上を専門としており、過去に労務・人権啓発ブロック別講座(2014年度)の講演実績があり、好評を得ています。法令の改正内容を示唆するとともに、風通しの良い職場づくりに大切なことをわかりやすく伝えていただきます。
【講座要旨】
パワハラの義務化は大企業で今年の6月1日より、中小企業でも2年後に始まる。ハラスメントの事情から、起こる現場の共通点、起きやすい職場環境、人間関係について説明いただき良好な人間関係をつくるために必要な事等、詳しく説明いただいた。
- 現代のハラスメント事情
パワハラを受けた本人が相談に行くことで2次被害にあう人が多いので他言は厳禁。
ハラスメントは言葉だけでなく、表情、態度からも伝わる。ブラッドタイプハラスメ
ント(血液型差別)、SOJIハラ(LGBTに対する)等ある。
- 職場で起こるハラスメントの共通点
5つポイントあるが、ハラスメントを受けた本人は侮辱を受けたとの感を植え付ける。誰もが、被害、加害者になる点が大事
- パワハラが起きやすい職場環境
4つのポイントあるが、人や仕事のマネジメントが徹底されていない。上役だけでなく全社員に対しての教育徹底が大事。
- 職場内でのミスコミュニケーションの事例紹介
- パワハラが起こりやすい人間関係
どういう人間関係にパワハラが起きやすいのかの紹介
- 良好な人間関係を築くためのコミュニケーション
声掛け、一言挨拶、とにかくほめることの重要性
7.ハラスメントに対する企業としての対応策共通の情報を徹底する、上司と部下に同じ
研修を受けてもらう、話し合いの場をつくることが大事